熱帯医学コース(MTM)
熱帯医学コース長
有吉 紅也 教授
グローバル化が深化する現代社会において,新興・再興感染症を根本から解決す
るには,積極的にホットゾーンがある熱帯地へ向かうべきです。そこには,我々が
普段遭遇しない熱帯感染症があり,想像を超えた保健医療課題が山積しています。
非感染性疾患の治療・予防対策を含め,未知・未解決の保健医療課題を本質的に理
解し解決する力は,多様な世界の保健医療現場を経験することで養われます。
長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科は,海外の保健臨床現場で研修・研究する機会を積極的
につくり,これらの国々からの留学生を長崎に迎え,さらにロンドン大学衛生・熱帯医学大学院の教授・
講師陣とともに,臨床熱帯医学の教育・研究・実践を通じて,共に学ぶ場です。
国境を越えて活躍できるグローバルドクターを志す医師の参加を心よりお待ちしています。
学生メッセージ
Kota Mochizuki
“I could observe
first-hand the field work
[in Nicaragua] and it
was a great experience
for me.
After returning from abroad, I shared my experience with the other MPM, MPH, and MSc students who also found it interesting. As for lectures [at TMGH], through collaboration with LSHTM and many other prominent professors, the lessons are high quality.”
コースの概要
コースの概要:
・修業年限:1年
・学位の種類: Master Tropical Medicine
・海外の保健臨床現場での臨床研修・研究(フィリピン、ベトナム)
・臨床症例ディスカッション(学外)
修了要件:
- 必修科目30単位全てを取得
- 修士学位取得
- 最終試験
出願資格:
- 医師免許(外国において取得された医師免許も可)
- 大学卒業後、医師として2年の臨床経験もしくは同等の経験を有する者
モジュール:
履修可能なモジュールについては、カリキュラム「カリキュラム」のページをご参照ください。
主な応用科目のモジュール
臨床熱帯医学モジュール
-
臨床熱帯医学(臓器別)
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臨床熱帯医学(地域別)
臨床の観点から熱帯感染症を中心とした熱帯病を診断,治療できる知識と技能を修得させる。
臨床熱帯医学モジュール
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臨床熱帯医学(臓器別)
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臨床熱帯医学(地域別)
臨床の観点から熱帯感染症を中心とした熱帯病を診断,治療できる知識と技能を修得させる。
疫学・統計学モジュール
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疫学Ⅱ
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統計学Ⅱ
より高度な多変量解析等の疫学,統計学の手法を教授し,グローバルヘルス領域での研究に応用できる能力を涵養する。
地球環境・衛生学モジュール
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衛生動物学
より高度な地球環境・衛生学の知識,手法を教授し,グローバルヘルス領域での研究に応用できる能力を涵養する。
履修モデル(一例)
充実した海外実習及び研究
フィリピンでの多くの熱帯病患者が集まるサンラザロ病院の病院検査室を,最先端の実習や研究ができる環境に整備し,臨床実習・体験,研究を行う。
熱帯病の症例に多く深く接することにより,専門知識と判断力の向上を図り,実地経験を研究及び修士論文(又は,特定課題研究報告書)作成に繋げることが可能となる。